無期労働契約への転換について
連合による「有期契約労働者に関する調査報告」によると
2013年に改正された労働契約法について
「無期労働契約への転換」の内容まで知らない有期契約労働者 84%
「不合理な労働条件の禁止(第20条)」の内容まで知らない有期契約労働者 88%
情報を知った経路 半数以上が「マスコミ」、「勤務先からの説明」 3割半
正直、この結果は非常に驚きました
旧HPでも触れており・・しつこいですが改めて
平成25年(2013年)4月1日 労働契約法が改正されました
これにより、平成25年4月1日以降、新たに締結(更新)した有期労働契約が5年を超えた場合、
労働者の申し出により無期雇用へ転換できるルールに変わりました
無期雇用となった場合の労働条件は、
別段の定めがない限り、転換前と同一であればよいとされています
この改正にともない、2018年3月で5年満了を迎える労働者が
無期雇用への転換をされず雇い止め、あるいは、5年満了前に雇い止め、
無期雇用への転換を条件に家庭との両立などで非正規で働いている方にとって
弊害となるような条件を提示される
などが懸念されています
加えて、労働者派遣法が2015年9月に改正され、更新上限が3年に定められました
施行からちょうど3年満了となるのが2018年9月末
2018年は非正規の方にとっては大きな転機です
この法律の改正を、私は個人的には悪く無かったと思っています
それは、無期雇用へのチャンスがぐっと増えたからです
求人サイトを見ると、未経験、経験の浅い方でも門戸が大きく広がっています
是非、積極的にチャレンジしてください
また、満了までまだ先の方であっても
会社がどういう対応をするのか、
既に何らかの対応をしていれば、無期雇用へ転換された方がいるか等
情報収集しながら、先々を見据えて今できることを考えてくださいね
労働に関する法律は、知っていないと自分を守れない時代です
受身ではなく、自分で調べてみてください
連合の調査は、非正規で働く方にとって関心を持って頂きたい内容になっています
一読されてみてはいかがでしょうか
連合
「有期契約労働者に関する調査報告」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20170720.pdf
「非正規雇用で働く女性に関する調査2017」
https://www.jtuc-rengo.or.jp/info/chousa/data/20170825.pdf
カウンセラー 大塚 恵久