承認欲求といじめ

2017年11月11日


承認欲求とは

人から認められたい、褒められたいという欲求です


承認欲求は誰にでもあるごく自然な欲求で

モチベーションに繋がるので

上手く機能すれば自分を高めてくれるものです


一方で、

承認を得ることでしか自分の存在価値を確認できない

承認されなければ自分は価値のない人間

そう思ってしまう人もいます


幼少期に褒められた経験が少ないと

自分の存在を否定された

ありのままの自分では認めてもらえないと思い込むようになり

承認欲求が強くなることがあります


人からの承認を過剰に気にする、得ようとする

常に人と比較し、自分が優位に立っていないと不安、満足できない

弱い立場の人に対し自分の価値やチカラを誇示しようとする

自己顕示欲が強く、どんどんエスカレートしてしまう


昨今のSNSの過激な行動や

いじめの問題も

その心理の根っこに強い承認欲求があるのかもしれません



米バーガーキングのいじめ防止のCMが

ちょっとした話題になっています

ご覧になった方もいらっしゃるでしょう


(動画に飛びます、音に注意)↓

https://www.youtube.com/watch?v=JG1ChQYlaMc


みなさんは、どう感じましたか?



いじめは、暴力や攻撃だけではなく

無視や仲間外れ

直接的じゃないいじめもあるし

教育や指導という言葉にすり替えられたいじめもありますよね

いじめをしている本人に自覚がないことだってあるでしょう


悪ふざけやゲーム感覚で

人の心を追いつめてしまう

心の痛みも、命の尊さも実感がない

いじめる行為を楽しむという愚かさ卑劣さ


教育現場でのいじめ隠し

もし、自分の子供がいじめにあっても隠すのでしょうか

ウチの子供が弱いとか悪いとか言えるのでしょうか

子供たちにどんな教育がしたいのでしょうね

あなた達は教育者ではなく加害者です



私はいじめを受けた経験があるのですが

当時の自分が心の奥に居て

いじめのニュースを耳にすると

心がかき乱されて怒りが湧いてきます



いじめは心に深い傷を残します

いじめの問題はとても深刻です



悪いのは、いじめる行為そのものですが

いじめを見ても無関心

いじめに気づかない無関心も問題です



もし、いじめを受けている人がいたら・・

悪いのはいじめをする人です

あなたではありません

あなたの存在を否定することなど

誰であっても許されないことです

助けてと言うことは恥ずかしいことではなく

いじめに立ち向かう勇気と強さがあるということ

それを決して忘れないでください


カウンセラー 大塚 恵久