ミッドライフクライシス
「ミッドライフクライシス」という言葉をご存知でしょうか
日本語で、「中年の危機」と言われています
心理学者ユングが唱えたライフサイクル理論では
人生を、陽が昇り陽が沈む1日の太陽のサイクルになぞらえ
ちょうど太陽が真上に来る正午が中年期の転換期であり人生最大の危機としています
中年期の転換期には
職場での地位や子供の成長などの外的な変化と
興味関心・価値観や身体的変化といった内的な変化が起こります
これまでの自分の人生を見つめなおし、
価値観や生き方の転換を行うことをユングは個性化と言っています
ユングの中年期の転換期を実証しようとしたのがレヴィンソンです
レヴィンソンは男性の人生半ばの過渡期は40歳ころから始まるとしています
これに対して、シーヒーは
女性の場合は、35歳くらいから人生半ばの過渡期が始まると提唱しました
子育てとキャリア、どちらかに重きを置いてきた人も、両立してきた人も
これからの人生を、妻として母としての役割、女性としての自分自身の生き方について
改めて考えるタイミングなのでしょう
中年期の転換期に、今まで生きてきた人生を振り返り
社会的・経済的ステータスへの不満や劣等感
健康状態への不安
自分の選択が間違っていたかもしれない・・等
後悔や欠落感、虚無感などの心理的不安に陥ることを
ミッドライフクライシス(中年の危機)と言います
人生の午前で、自分の可能性や成長という勢いで駆け上がってきた時から
人生の午後に入ると、より自分らしい生き方・自己実現の追求や変容
足りないものは補いバランスよく自分自身を深めて行く過程に入り
やがて、これでよかったと思える人生の終焉を迎える準備へと移行していきます
ミッドライフクライシス
これからの人生をどう生きるか
新しい価値観や気づきを得るチャンスでもあります
カウンセラー 大塚 恵久