そのビリーフ、本当に必要ですか?

2018年05月13日



アメリカの心理学者 

アルバート・エリスが提唱した論理療法


A(出来事)⇒ C(結果)

AからCの間にはB(ビリーフ)がある


ABC理論、または、ABCDE理論と言われています

Dは反論、Eは効果です



人にはそれぞれの考え方、価値観や信念があって

日々起こる出来事を

自分の心のフィルターを通して捉えています



たとえば、ミスをして上司に怒られた時

反省して次はミスをしないようにしよう、と考える人もいれば

ミスをする自分は価値のない人間だ、と考える人もいます



出来事(事実)は同じなのに、結果が違うのは何故でしょう



それは、出来事(A)と結果(C)の間にある

自分の考え方、価値観や信念などのB(ビリーフ)によって

物事の捉え方が違うからです



生まれたばかりの赤ちゃんにはビリーフはありません


成長しながら、親や他人から言われた言葉や自分の経験

社会の常識と思われている概念などによって身についたものがビリーフです



ビリーフには

合理的信念:RB(ラショナルビリーフ)と

非合理的信念:IB(イラッショナルビリーフ)があります


非合理的信念とは

例えは・・


根拠のない思い込み

~べき、~ねばならないといった決めつけ

0か100かで物事を判断する、など



このようなIBは

視野を狭くし、行動を制限し

極端に偏った考えになりがちです


強い自責の念に捉われたり

周りの人にも同じように要求してしまい

誰もHappyにならない結果を生むこともあるでしょう



IBは、できれば手放すか

許容範囲を広げた柔軟な考え方にシフトするほうがいいのです


ビリーフは、書き換え可能です


~の方が好ましいけど、そうじゃなくてもOK

~してもいい、しなくてもいい、など


簡単に言えば

ま、いっか・・・ですね(笑)



思い通りに行かないことなど沢山あるし

失敗することだってある

むしろ、何でも上手く行く方が奇跡です


気の合う人もいれば、合わない人もいて当然

得意なこともあれば不得意なこともある

あれもこれもパーフェクトなんて人はいません



柔軟に考えられるようになると

心に余裕が生まれラクになっていきます

より自然体でいられるようになります


新しい価値観や考え方は

今まで見えていなかった世界の扉を開け

新たな可能性へと繋がるでしょう



イライラしたり落ち込んだり

ネガティブな感情になった時は

自分にどんなビリーフがあるのか気づけるチャンスです



自分を縛りつけているビリーフはありませんか?

そのビリーフ、本当に必要ですか?



カウンセラー 大塚 恵久